令和4年4月1日、平成28年の熊本地震で全壊した阿蘇神社楼門の復旧工事現場が公開されました。
復旧工事では現在組立工事が進められており、2層式の楼門の下層屋根まではほぼ完了、上層も今年2月に構造補強部材が入れられ、木部の組み立てが進められています。
工事関係者の話によると、阿蘇神社の楼門にとって上層の木組みは一番の見せ所で、特に垂木が平行に並べられた下層の屋根に対して、上層の屋根では、垂木(たるき)が扇子を広げたような形で並べられた扇垂木(おうぎだるき)が採用されています。
復旧工事では、できるだけ元の部材を使うために様々な技術が活用されていますが、全体のおよそ3割は新たな部材を加工する必要があったとのことで、楼門が完成したあかつきには、見所満載の上層部をじっくりと見てほしいとのことです。